行事の報告

●平成三十年度氷室俳句大会

○日時 2018年12月2日(日)、3日(月)

○場所 ホテル日航奈良  〒630-8122 奈良市三条本町8-1  TEL 0742-35-8831   FAX 0742-35-6868

第一日  12:00 受付  12:45 記念撮影   13:00 大会開始(事前投句による句会) 同人会総会 懇親会

第二日  09:00 吟行に出発  信貴山  昼食:玉蔵院にて精進料理  法輪寺  JR奈良駅 近鉄奈良駅

後日投句と紙上句会 投句締切:12月10日消印有効 後は郵便で句会を行い氷室誌上に発表

●氷室俳句大会挨拶 2018年12月2日

             氷室俳句会主宰 尾池和夫

 皆さんこんにちは。一年ぶりにお目にかかる方もおられるし、久しぶりの方も、また今日初めてお目にかかる方も、何人もいらっしゃいます。北は仙台から南は沖縄まで、全国から、本当に全国からお集まりいただきました。ありがとうございます。
 いろんなことを今日は申し上げようと思っております。一つはこの一年、いろんなことがありました。まずは会員が順調に増えているということをご報告申し上げたいと思います。創刊二十五年を過ぎ、次の四半世紀を迎え、氷室第二世代になりまして、一時ぐっと会員が減りましたが、随分増えて参りまして、ありがたいなと思っております。
 そして一番最初に会員の皆様にご報告申し上げたいことは、氷室同人会という同人の方達が組織する会がありますが、そこから氷室俳句会に対していつもご援助をいただいているんですれけども、今年もご寄付をいただきました。感謝申し上げたいと思います。
 それからですね、いろんな試みをしてきたんですけれども、一つ、最近皆さんにぜひ知ってほしいのは、私は十年間日本ジオパーク委員会の委員長をしていましたが、十年経ってそれをバトンパスしまして、ちょっと暇になったので、俳句を詠むためにジオパークを訪問すると、辞める時に宣言したもので、そうしたら全部まわれと言う人がいたものですから、今四十四箇所あるので、毎年二箇所行っても二十二年かかるので、今七十八ですから百歳まで、二箇所づつ回ればなんとかなるかと思ってますけどね。そのうち増えてくるかもしれないですけど。それで京都新聞の天眼という欄に、「ジオパークの吟行」という記事を書きましたので、皆さんに読んでいただきたいと思いましてお配りしておきました。
 今年は、まず下仁田ジオパークに、下仁田葱のすき焼きを食べて俳句を詠むという会をやりまして、これが随分人気がありました。二回目は伊豆半島の吟行で、伊豆半島ユネスコ世界ジオパークへ行って、伊勢海老を食べて吟行をしました。なにかを食べるというのが必ずつくのが特徴であります。私はジオパークの趣旨を「見る、食べる、学ぶ」と言ってきたのは、ものすごく大きな意味をもっていると思っていて、「食べる」をちゃんとやるためには時間を作らないといけないので、伊豆半島ジオパークの場合は句会を一切辞めたんです。現地では「見る、食べる、学ぶ」に徹するということをやって、それから帰って来てから「詠む」というふうにしたんです。そうするとですね、すごくいい句がいっぱい集まってきたんです。その場でバタバタ俳句を作ると残る句が非常に少ないんですね。これは二十五年間体験をした結果でありまして、とにかく現地では句会をやらないで「食べる」に徹するということにしました。それは一つご報告でありました。
 もう一つ、それに関連してですが、十二月になりますといろんな結社が終刊したり創刊するということがあるのですが、俳人協会に我々属しているんですけども、俳人協会の中で規模の大きな出来事としては、鷹羽狩行さんの「狩」が十二月で終刊するということです。そしてその後を継ぐ片山由美子さんが「香雨」を創刊されます。この「香雨」の中に創刊号から私が寄稿することになりまして、連載「ジオパーク吟行案内」という二ページです。来年一月号に出るのが「日本のジオパーク」という四十四箇所ありますよという話で、そして二番目がこの「伊豆半島への吟行」です。
 それから、回覧をさせていただきますけれども、今日の参加記念品を差し上げることに致しまして、「すがちゃん」というぬいぐるみと「くまぶしくん」というぬいぐるみが奈良の名産になっていて、ここのホテルのお土産で売っています。この二つのぬいぐるみのデザイナーは、私のいる京都造形芸術大学の学生です。奈良のお土産の中でもかなりよく売れているということで、これを宣伝のためのキャンペーンとして皆さんにどちらか一つは差し上げるということにしましたので、写真を見てどちらかにお名前を書いてください。
 それから今度新しいことに関してまして、新年度からどういうことをやるかといろいろと考えるところがありまして、今ホームページの改訂版をスタートさせようと思っています。
 それから新しいこととしまして、愛媛大学の俳句の評論家としてはよく知られている青木亮人さんに二ページで連載をお願いしました。どんな内容になるか、ぜひ楽しみにしていただきたいと思います。
 それから「氷室」のスタイルを少し変えようと思っています。その中に一つ新しく俳句に関して登場する欄がありまして、これは「氷筍集」。氷華集がありますが、これは私が氷室集と氷壺集から一句選んで載せていて、その選ぶ条件にしているのは、四句とも俳句としてちゃんと出来上がっていて、その中に光るものがある句を一つとっているつもりなのです。一句だけすごくいいんだけれども四句を見るとちょっとというのもあり、それは後の方になってしまうんですけれども、拝見しているともったいないいんですね。すごくいい句がある。それを私以外の視点で選んでもらおうということにしまして、当面選者として編集長の尾池葉子を任命致しました。
 「氷筍集」という新しい欄が出来ますので、これも楽しみにしていただきたいと思います。実は去年の大会で私は、「俳者復活」ということを公言していました。筍というのはどんどん伸びる、作業する人が朝行って帽子を脱いで筍の先にかけておいて、さあ帰ろうと思ったら取れなくなるというくらい伸びるんです。それくらい伸びる句を一句選んでもらうつもりで、選ばれた人は一年の間に届かないだけ伸びてほしい、そういう願いを込めました。「氷筍集」が一月から登場しますのでこれも楽しみにご覧いただきたいと思います。
 あとは私からのお願いでありますが、少しスタイルを変えるということを申し上げましたが、ごれはご意見をいただきたのですが、今まで氷室は均等割付でやってきたんですね、これは白状しますと、何の疑いもなく編集をやっていたんです。そして主宰を引き継いだ時も当然のごとく印刷してたんですね。ところが色々なきっかけで考えることがありまして、どうしてこれを均等割付にしなければいけないのか十二月号を見て頂くとわかりますけれども、たった四文字で俳句を詠むということをやってみたんです。そしてそれを均等割付にすると、ぽんぽんぽんぽんとこうなる。こんな割付はなかろうということで、密着割付にしようと。普通の文章と同じように密着割付にしようと、これは短歌の世界では普通なんですね。永田さんにも確かめましたけれども普通の文章と同じやり方をするというので、密着割付と言いますけれども、それで俳句を出すことにしました。
 全部をそうするかはまだ議論をしていまして、例えば人様の句集で均等割付をしているものは、一つの主張でしょうから、それはそのままにしようかとか、いろんな悩みがあるんですが、そういうふうに基本的にさせていただきたいと思っております。そういう一つの雑誌のスタイルの変更が出てくるというのが一つのご報告です。
 それから氷室俳句会の全体の体制ですけれども、同人にご推薦申し上げたい方もいらっしゃるし、支部長をお願いしたりいろんな役をお願い致しますけれども、これはのちほど発表ですが、一つ大事なご報告は、本当に長い間、会計係でご苦労いただいた柴田さんから野木さんに代わっていただくことにしました。
 私からのお願いは、会員の皆さんに参加していただきたいというお誘いなんですが、まず三ヶ月に一度「俳句四季」という雑誌に一ページ分の欄をもっておりますから、そこにどんどん投句をしてほしいんです。俳人協会関西支部の行事で、来年はですね、春になると「花と緑の吟行会」が行われます。そこでも選者を務めます。俳人協会関西支部の大会が五月二十四日にあります。そこでは記念講演を来年は私がいたします。これには会員でなくても投句できますので、二月一日が締切ですので、皆さんぜひ応募ご参加をいただいたらと思います。
 一年間少し方針を変えながら、皆さんのご協力を得ながら努めて参りたいと思いますのでどうぞ宜しくお願いしたいと思います。今日は夕方までこの会場でしっかり楽しんでいただくと、それから懇親会、また明日はほとんどの方がご参加いただけると思いますが、信貴山から法輪寺というコースでです。少しだけ顔を見せて紹介させていただきますと、栗本徳子先生、先生と言ったのは明日の解説役の京都造形芸術大学の歴史遺産の教授でありまして、奈良に特に詳しいと、信貴山の見学をおすすめいただきました。
 お願いしたいのは、西日本全体に明日は雨模様という予報に変わってきまして、てるてる坊主を磨きながら努力してくださっている方もいらっしゃいますが、晴れ女晴れ男にぜひご協力いただいて、雨は雨でも雨の俳句を詠むというのが俳句をやる者の特徴でありますから、大雨であろうが嵐が来ようが、いい句が出来るというのが基本でありますからいいんですけれども、出来たら山を登ったり坂道があったりして雨に濡れると、お寺は特に石が敷いてあって滑りますとたいへんです。お気をつけていただいて、出来たら晴れ女晴れ男に頑張っていただいて、明日は晴れの吟行になったらいいなというふうに思っております。
 挨拶はこれぐらいにさせていただきます。今日はどうもありがとうございました。